2005/6/06
毘沙門台の湧き水をつかったコーヒー。広島を一望する光景と、ゆったりとした空間。25年の老舗
広島市安佐南区毘沙門台2-4-3 10:00〜21:00
082-879-3006


コーヒー500円。コーヒーゼリーはおすすめ。ゼリーよりも多い、アイスクリームが上にのり、シロップをかけていただく。600円。
チーズケーキは450円。ビールもあります。自宅の実で作った梅酒ゼリーもおすすめ(500円)
モーニングセット700円。トースト200円。カレーライス650円。

駐車3台可。近くには、「FLOAT」がある。閑静な団地の一角。女性オーナーはとてもおおらかで、素敵な方

赤い屋根
以前、すぐそばの「FLOAT」へ訪れたので、今度は!と思っていました。私にとってはかなり久しぶり・・・赤い屋根と、建物を覆っているつたの葉。相変わらず、とてもゆったりした店主の女性の雰囲気がここちいい。メニューもいたってシンプル。僕はもちろんコーヒーをいただく。いっしょに付き合っていただいた連れは、コーヒーゼリーを頼んだのだけど、ゼリーよりも、その上にのっているアイスクリームの方がかなりの量。シロップをかけていただくと、とても美味しいようだ。コーヒーは、かなり苦め。毘沙門台の天然水を使われている。ここの窓から一望する、緑井、そして広島市内は、すばらしい。ちょうどその窓際に、木のベンチがL字型に備え付けられていて、そこに座ると、すぐ後にその眺望があるわけです。きょうは、さすがにお客さんは少なかったけれど、この眺望と、美味しいコーヒーと、マスターの女性とお話しに、遠くからでも訪れる人が多いのだろうね。木のテーブルに、風流な団扇が置かれていて、「どうぞお使いくださいね」とひとこと。ほんと恐縮です・・・(2005/6/6)
きょうは、きのうとは違って、とてもいい天気。だから暑さもひとしおでした。
でも、この夏の日の、カフェでの時間と、その情景は、ずっと忘れることはないとおもう。(2005/6/06)


赤い屋根へ、久しぶりに訪れました。
きょうは、時間があったので、ゆったりと・・・
きょう、ヒロシマは梅雨明けしました。その猛暑といっても過言ではない暑さから逃れるように、この赤い屋根に向かいました。
いつ訪れても、ここは特別な場所。
ふと、魔法にかけられたように、なつかしく、そして、やさしくなれる場所。本当に、魔法にかけられる場所。
オーナーの女性(河手さん)の、やさしさ、いや、かわいらしさというのも大きいのでしょう。そして、今中さんが建てられた作品の一つであるこの建物。毘沙門台から一望できる、広島都心〜緑井・大町の光景。それらが、融合して、たくさんの人のこころを打つのだと思う。いつものように、コーヒーをいただく。(ここはクーラーが強く効いていて、暑がりの僕でも寒いくらい)僕は、ここのコーヒーが大好きだ。もちろん、毘沙門の天然水を使っているからやわらかいのもあるが、とても飲みやすく、何杯でもいけるくらいおいしい。
おなじ店内にいらっしゃったお客さんは、特製のカレーライス(玄米を使っている)をおいしそうにいただいていた。もちろん、コーヒーゼリーや梅酒ジュレといった人気メニューもある

今中建築らしさが、ここに集結している。窓際をぐるっとかこんだベンチ、深い色の空間、アンティークなランプ・・・今中さんが手がけたコーヒー店は、どれも共通している。音楽も、すてきな曲が静かに流れる。けっして邪魔はしない。オーナーさんの、お客さんへの心遣いが、そこにも現れています。

今中さんのお話をすると、オーナーさんは、この赤い屋根の歴史を語ってくださった。お店を始めたころは、見渡す景色は、畑や田畑。目立つ建物といえば、中学校と、水道局の建物、そして、可部線。夜は、可部線の列車の明かりがずーっと流れていったそうで、まるで銀河鉄道の夜のようだと。それが、28年という年月で、大きく変わってしまった。可部線も、川にかかる橋梁の部分しか見えず、あとは建物に隠れてしまい、その代わり、アストラムラインが走っている。

村下考蔵さんの歌の中に、この「赤い屋根」を舞台にした曲があることは、話には聞いていたので、そのことを、オーナーさんに伺うと・・・

「曲を聞かせてあげましょう」

と、村下さんの曲「北斗七星」を流してくださった。
すごくすごく、感激でした。曲の最初のフレーズで、「赤い屋根に〜♪」と。この歌詞、夜、赤い屋根で夜の広島の夜景を見ながら、ガラス窓に映る二人を重ねている。とてもとてもいい曲です!ほんとに、オーナーさんには感謝です(実際、村下さんはこの赤い屋根の近くに住まわれていたそうで、このお店を愛していたそうです)
ゆるやかに、静かに、ここでの時間は流れていく。日が沈み、夜に変わり、広島の街の光景も夜景に変わる。ここを愛する人は、オーナー、コーヒー、そして、空間、やさしさ・・・すべての要素に魅了されるのでしょう。
やはり、ここにも、お客さんがメッセージを記帳するノートがおかれている。そこには、みなさんの、赤い屋根での思い出と、こころの思いがつづられている。みんな素敵な言葉を残しています。もちろん、遠方から、ここへ訪れる人も多い。そして、みな、赤い屋根に魅了されていく。(村下さんの曲からこられる人もいる)28年間、たくさんの人たちのドラマが、この場所で生まれ続けているのだと、すごく感じさせられました。
不思議と、人をやさしくする、そんな魔法をかけてくれる、素敵なコーヒー店。僕にとっても、広島市内で、特別な場所だと思います。
そとの庭には、アジサイがさいていました (2006/9/5)





一望できる大きな4枚の窓

木のベンチから眺めよう

店から望む、緑井地区

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