2010/1/25
広島の老舗純喫茶。昭和30年代の雰囲気が残る、市民の社交場として貴重な場所
広島市南区松原町5-4 
6:00〜18:00
082-263-2171

創業は昭和24年。広島のカフェ・喫茶店の歴史を半世紀以上、ずっと刻みつづけている、広島の老舗喫茶店。そのヨーロッパの街角にあるようなレトロな建物、独特のクラシカルな看板、そしておしゃれな螺旋階段・・・すべてが夢に出てきそうなノスタルジックにあふれる佇まい。純喫茶パールにて現在、純喫茶好きな若手6人によるアート展「真珠座」が行われている。と、いうことで、先日ひさびさに、この純喫茶パールへ訪れてみた。ただし、このアート展そのものが目的ではなくて・・・、螺旋階段を上がって普段は入ることが出来ない2階へ入ることができるから。以前より、螺旋階段のその先はどんな空間なのだろうと気になっていたので
入り口には、いつものように、ご主人の女性が、カウンターに座って、電車通りを眺めてながら佇んでいる。「アート展を見させてください」と語りかけると、こころよく「どうぞどうぞ」といってくださった。螺旋階段には、きょう届いたであろう郵便の封筒が並べて置かれていた。その封筒をよけながら、クラシカル螺旋階段を登っていくと、そこには・・・

2階は、もうひとつのページへ

こちら

1階では、多くの人は窓際に座っている。大きな窓にあやしい赤のレースのカーテン。若い大学生のカップルが1組座って、ミルクセーキを飲んで楽しそうに語らっていた。ミッドセンチュリー好きな若者にとって、たまらないお店だろうな。きっと。そして、長年の常連客であろう、おじさまたちも。みんな、同じように窓際の席に座って、同じように両手で新聞を開いて持って読んでいる。なので、お顔が見えない・・・みんながその姿なので、僕は見ていて、とてもおかしくて。僕のすぐ近くの席に座られているおじさまは、競馬新聞とにらめっこ。ときおり赤いペンで書き込みを入れている。そんなおじさまたちは、不思議とみんな「ブレンドコーヒー」。たくさんメニューがあったとしても、やはり定番のブレンドなのですね。おじさまたち。


コーヒーの湯気のせいだろうか、壁や昭和的なすてきなデザインのランプなどは茶色になっている。赤茶色のソファーの席数は60席くらいはあるだろうか。かなり広いのです。だからひとりひとり、思い思い過ごすことができる。おすすめは電車通りの入り口側ではなく、奥の席。静かにゆったり(音楽も流れていない)。平日がいいだろう。と、いうのも、土日は、競馬開催日なので、入り口近くのテレビに加え、奥のテレビも付けられ、競馬専門チャンネルが流されているから、ちょっぴり騒々しい。

1階に下りて、さっそくコーヒーをいただくことにした。もちろん「ブレンドコーヒー」パールならではの「ピーナッツ付き」銀色の入れ物に入れられたお砂糖入れとミルクピッチャーも同時に運ばれてくる。

時代を超えた、市民の社交場。いまでも、広島駅を利用する乗降客や、長年の常連客、そして若い人たちに愛され続けている。南欧あたりの「バール」的なお店なのであろう。

純喫茶パール
南区松原町5-4
6:00〜18:00
定休日=水曜日
ブレンドコーヒー(自家焙煎豆使用)360円
アメリカンコーヒー360円
カプチーノ480円
ラテマキアート550円
エスプレッソ30cc200円
カフェマキアート400円
紅茶(レモン・ミルク・ストレート)500円
クリームミックスジュース750円
アイスコーヒー440円
ゆで卵・ピーナツ・あられ各110円

カレーライス650円(大盛750円)
ハムエッグ500円
あんみつ650円
カキ氷各種650円
バタートースト・ジャムトースト各種240円

Aセット(ハムと卵のロールパン・フルーツ・コーヒー)760円
Bセット(トースト・サラダ・コーヒー)600円



ブレンドコーヒー
(自家焙煎豆使用)360円
おちつく歴史のある空間
螺旋階段が印象的

カウンター エントランス

赤いレースのカーテンと
昭和のランプデザインがいい
パール専用の注文書






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