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中区十日市町は、古くからある純喫茶・茶房が点在するエリア。しかし、ここ数年、若い人たちが、十日市・土橋のレトロなビルでカフェや雑貨店を出される傾向が強まり、若い方の隠れたショッピングエリアになりつつある。無論、電車通りや路地裏の昔ながらの商店街も健在ではある。
広島の純喫茶の中心的なお店が、今回訪れた「紫苑」である。紫のショップテントが、まずインパクトあります。喫茶ですから・・・タバコのお店を併設している。店先には、タバコの自動販売機がたくさん。
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広島の純喫茶といえば、やはりお茶が出てくる。
コーヒー(350円)をゆっくりいただく。そして喫茶店にはつきもののクリームソーダ(470円)。いたって王道。器や味も、いたって王道。
店のイスやテーブル、床のクロスも、昭和を感じさせるものである。
この紫苑の名物メニュー「エスカロップ」チキンカツにチーズとデミグラスソースがかかっている。ごはんは別注文となっている。
メニュー表を見ればわかる。メニュー数が130以上。どれも昭和の喫茶店のメニュー。お酒の種類も多い。ランチだけでも、5種類あるのです。(15時で終了するタイムランチを除き、22時の閉店までランチは注文できる)夜、酒場としての顔もあるようだ。
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店の中央には、大きな水槽があり、熱帯魚が泳いでいる。ショーケースには、店主さんが集められたさまざまなノベルティー人形が並んでいる。メニュー表が人形に埋もれてしまっている。観葉植物も数えきれないほど。各テーブルを仕切っている。
また、広島にゆかりのある人々を中心としたサイン色紙も。ひとつひとつ丁寧に見てみたいものです。
まさに、昭和の世界そのもの。純喫茶パール、ブランカが再開発でなくなったからこそ、都心の昭和のままの純喫茶として貴重な店である。
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純喫茶パールのような、らせん階段ではないものの、なだらかな階段が2階へと続いている。昭和の時代、この紫苑では、お見合いの場としてとても利用されていたそうです。コンパ・クラス会、お見合い・・・オーダー伝票には、いまもその言葉が印刷されている。2階で、なにか会を催してみたいものだ。
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